正座に注目する

今回ご紹介するのは「正座」です。「金剛座」とも呼ばれますが、皆さんのよく知っているかと思います。ただし、両足の親指は重ねず、両かかとの間にお尻を乗せるように座ります。4つ目は「盤座(ばんざ)」。あぐらと同じ座り方です。その他の座り方に比べ簡単なので、初心者に向いていると思います。5つ目の「合蹠(がっせき)」は、膝を左右に大きく開いて足の裏を合わせる方法です。かかとを出来るだけ身体に引き寄せるのが正しい座り方です。最後に「長座(ちょうざ)」。足を前に伸ばしてそろえる方法です。ヨガでは以上の3つの座り方をと、「半跏趺座(はんかふざ)」「結跏趺座(けっかふざ)」、基本とします。ぜひ覚えて頂ければと思います。

基本座法を覚えてみよう

ヨガには座り方がいくつかあります。今回は基本座法6種類をご紹介していきます。どの座法も、足の親指を意識出来るようになります。親指に力を入れると足の裏が良く伸ばされ、土踏まずが正しい形をとります。土踏まずが左右のどちらかでも正しい形を失ってしまうと、おしりと肛門が緩んでしまい、身体は傾き、背骨が歪んでしまいます。姿勢も内臓の働きも乱れ、全身のバランスが崩れてしまうのです。正しく座ると、背中は胸に向かって動きます。着ているものを観察してみましょう。服が背中に密着しているようなら間違っています。胸が着ているものと密着しているようなら正しく座れているという証拠です。さてまず1つ目の座り方が「半跏趺座(はんかふざ)」。どちらかの足の甲を、反対側の足の太ももに乗せる方法です。続いて「結跏趺座(けっかふざ)」と呼ばれる座り方です。「蓮華座」とも言われますが、両足の甲を太ももに乗せるという方法です。サンスクリット語では「パドマアーサナ」と言い、「ハスの花」という意味を持っています。蓮華座とも呼ばれる所以はここからきています。両足はハスの葉を、両手はハスの花を表しているとされています。お釈迦さまが悟りを開いたとされる座法がこの結跏趺座です。

お尻引き締めポーズ

さて、まずはうつ伏せの状態から、両足の足の裏を合わせて合蹠します。両手は肩の高さ真横一直線に広げて、手のひらを下に向けて置きます。ひざを左右に大きく開いて、足の裏を合わせるようにしましょう。そこから息を吸いながら、あご・胸を上げ、両手を広げながら、後ろに持っていきます。息を吐きながら両ひざを床から浮かして10呼吸キープです。再び息を吸いながら、ゆっくりと身体を戻します。これで1回とし、続けて2回行うと効果的でしょう。足の裏は出来るだけ離れないように意識してください。手は胸を広げるように後ろへグーッともっていきます。慣れて来たら、呼吸数を15回~20回と増やしていくと、効果も更に高くなると思います。合蹠する事で骨盤が緩み、骨盤内の血行はよくなります。また、排泄機能も向上し、便秘解消にも効果が期待できるでしょう。

雨の日があるように落ち込んでみる日

仕事が思うように捗らない、そんな時は、プチ鬱な状態に陥っている可能性もあります。「気が滅入る」というような表現を使用するような事もありますが、「やる気」が起きないという状態では、職場であっても、プライベートであっても、ライフワークに充実感を得る事はできないはずです。そんな時に、滋養強壮剤のようなドリンク剤やサプリメントやエナジードリンクなどを利用するような人々も、現代人には多くみつけられますが、時として、人は落ち込んだりもするものですから、正直で素直な自分を、きちんと受け止めてあげる事も必要な事なのかもしれません。長い人生の中では、ペットとの死別、親しい友人との別れ、家族の訃報、失恋、離婚や、転勤、転職などの、生活圏の変化など、様々な因子によって、皆さんの気持ちは、揺れ動くものであります。そのような、自然な心の流れを妨げるように、無理矢理に「やる気」を起こさせるように、滋養強壮剤などを過剰に使用する事は、いつか身も心もボロボロになってしまうような事になってしまうかもしれません。自分自身が、悲しい、寂しいと感じている時は、そのような感情を大切にできるような人生の豊かさが現代には、足りないような気がしています。時には、プチ鬱である自分を、思い切って認めてみましょう。そんな日が、長い人生の中で多少はあっても良いではないですか。